GSMアソシエーション(GSMA)
2月24日から27日までスペインバルセロナで
モバイルワールドコングレスが開催されます。
全世界の通信事業者がさまざまな新技術をアピールするイベントです。
その最大規模のモバイル関連展示会の主催者がGSMAです。
世界の220ヶ国で展開されていて、800社近くの移動体通信事業者メディアや
エンターテインメント企業など関連産業に属する企業200社以上が加盟しています。
1000社以上が参加している通信業界最大の団体です。
GSM(Global system for mobile communications)
と言うのは、第二世代移動通信システム(2G)のことです。
GSM方式やWCDMA方式のSIMロックされていない端末を1台持っておくと
現地の利用者が対応していればその対応するSIMカードを買い現地の携帯電話として利用できます。
その場合は現地の電話料金で携帯電話を使用できます。
多くの国では、空港に携帯電話会社のサービス窓口があり、プリペイドSIMカードを購入してすぐに利用できます。
今や生活の中で欠かすことのできない携帯電話。
日本のキャリアではソフトバンクモバイル、NTTドコモのほぼ全ての機種が対応していて
auは3G対応機種の一部と4GLTE専用(VoLTE対応機種等)ほぼ全ての機種が対応しています。
日本で発売される対応機種のほとんどはGSMネットワークで使用されることが多い周波数(国際バンド)
へ対応しているため、多くの国と地域でそのまま国際ローミングが可能となっています。
GSMAの存在もまた我々の生活に欠かすことのできないものです。
GSMA歴史
- 1982年 Groupe Speciale Mobile(GSM)は欧州郵便通信連盟(CEPT)によって設立されました。
- 1995年 2Gの通信方式(GSM)の普及を目的として設立されました。
- 1996年 ロシアと中国で最初のGSMネットワークが稼働しました。
- そしてプリペイドGSM、SIMカードが発売されました。
- この時点で94ヶ国に167のネットワークを開設しました。
- 1998年 GSM接続は1億を突破しました。
- 2001年 GSM接続は10億になりました。
- そして最初の3G WCMA(3GSM)ネットワークが稼働します。
- この年初めてカラー画面の携帯電話が発売されました。
- 2002年 モバイルカメラ付きの携帯電話が発売され
- 全世界95%の国がGSMネットワークを持っていました。
- 年間4,000億件のSMSメッセージが送信されました。
- 2005年 一年に1兆を超えるSMSメッセージが送信されました。
- 2006年 全世界に9億8,000万台以上の携帯電話が販売されました。
- 2007年 中国のマカオ特別行政区で初めてのGSMAモバイルアジア会議が開催されました。
- 2011年 GSM接続は60億を越えました。
- GSMAはスペインバルセロナをモバイルワールドキャピタルに選択しました。
- 2012年 GSMAは25周年を迎えます。
- モバイルワールドコングレスは67,000人の訪問者を集めることができました。
- モバイルアジア博覧会は中国の上海で開催され、15,500人の訪問者となりました。
- 最初のSMSメッセージが発信されてから20周年経ちました。
- 2015年 4G接続が10億に達します。
- GSMAはバルセロナを2023年までワールドキャピタルとして確定しました。
- 2016年 モバイルコネクトは世界中の30億人の消費者が利用可能になりました。
世界各地に拠点もかまえていて急成長した団体でこの先の未来の通信業を率いる存在ですね。
モバイルコネクト
GSMAとそのオペレーターパートナーによって開発されたMobile Connect。
プライバシー保護を備えた便利で安全なユニバーサルログインソリューションです。
消費者の携帯するモバイルデバイスに固有のセキュリティを使用することによって
あらゆるデバイスで高いセキュリティレベルの認証を提供するシステムです。
このシステムによって、ショッピングなどにおいて
複数のユーザー名とログインパスワードを覚える必要がなくなります。
その結果オンラインビジネスの売上も増加するというわけです。
さらに個人情報が許可なく共有されることはありません。
まさにAIの時代ならではのシステムといえますね。
モバイルコネクトがあればいちいちログイン情報を覚えていなくても
自動でログインできると言うシステムです。
モバイルワールドコングレス
モバイルワールドコングレスとは毎年2月に開催される世界最大規模の
モバイル関連展示会「Mobile World Congress(MWC)」です。
その主催団体が上述したGSMAです。
2023年まではバルセロナで開催されます。
今年の最注目はなんといっても「5G」です。
5GのAIへの応用、自動運転、複合現実(MR)など日々世の中は目まぐるしく変化しています。
GSMAは2025年までに250億もの接続されたデバイスが存在すると予測しています。
AI市場は2020年までに700億ドルまでに達すると言われていました。
その2020年は今年ついにやってきました。
AI(人工知能)は世界中の消費者、企業、政府に変革的な影響を与える体制が整っています。
AIは人間が世界を認識して反応する方法を複製し、それを超えることで無限のイノベーションを可能にします。
これはまさに映画「ターミネーター」の世界のスカイネットのようだと感じました。
もうすでにロボット時代は始まっています。